CACの創業者:大久保茂
大正10年~(昭和)~平成19年
米軍立川基地でコンピュータと出会った大久保氏は、その後米国の独立系のソフトウェア会社をみて、日本でも必ずコンピュータメーカーに依存しないソフトウェア会社が必要になると信じ、民間初のソフトウェア専業会社を昭和41年に創業しました。
パイオニアとしての苦労や辛酸をなめながらも、「一括請負(成果物責任を持つ)」「ユーザ指向」という当時としては、かなりハードルの高い経営姿勢を掲げながら、SE集団を目指して会社は成長しました。その結果、一流企業のお客様が多くなり、そのお客様との取引やサービス提供の中で醸成された企業風土により、社員は最後までシステム技術者としての「誇り」と「プライド」を持って仕事に打ち込むことができました。
また英語が堪能で海外の知人も多く、早くからソフトウェアパッケージの販売や海外子会社への投資も行いましたが、どれも早すぎた感があります。また車の運転も大好きで、晩年まで出社時もゴルフもご自身の運転でした。
平成2年から始まったバブル崩壊による不況も何とか持ちこたえ、平成12年には東証一部上場を果たしたのを見届けると、翌年会長を辞し第一線を退き、平成19年86歳で永眠されました。